無色ストライキ

舌を裏返すこともできます。

バリューエンジニアリング

とか言う研修を受けた。VEっていうみたい。
製品の価値を上げる方法論だが、しっかり体系化されていた。
しかしその分、気が遠くなりそうな手順を頭に叩きこなまいと実践では使えなさそうな印象だった。

価値とは式で書くと、V=F/Cだそうだ。

Fとは機能。Cとはコストのこと。
この式から価値を上げるには、
機能を上げるか、コストを下げるか、その両方か、それとも、コストは少し上がるが大幅に機能を上げるかの4パターンらしい。
ただ機能を少し落として、コストを大幅に下げるのはだめとのこと。
機能は落としちゃいけないのだろうか。

この研修の中でいちばん感心したのは、機能表現の抽象化というところ。

上記の式の通り、VEする上で対象の機能を定義することは大切だ。

たとえば、時計の機能は「時刻を示す」こと。とても簡単だ。
しかし時計の機能の本質を理解するためにはこの表現でいいだろうか。
もっと視野を広げ、新しい発想をするために抽象化しないといけない。

時計の機能は「時刻を示す」こと。もちろん正しい。
だがもっと抽象化すると、それは「時刻を報せること」になる。
示すでは視覚的な機能に限定されていたが、報せると表現を変えたことで聴覚や触覚などの広がりを感じる。

ことばひとつで自分の捉え方が変わることにショックを受けた。
ことばの凄さと怖さに。

この研修の最後にはオチがあって、
VEには資格がありそれを受けさせるためだったらしい。暗記科目苦手。